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カタクリ咲く峠道からアカヤシオの咲く明るい稜線へ|有間山~蕨山山歩き

自称ネイチャープログラマーのモリゾーです。現在は、定年を目前に早期退職し、アウトドアアクティビティとソフトウェア開発に没頭する日々を過ごしています。

そんな私がこれまでに行ってきた山歩きについて、道中で撮影した写真を中心にその行程を紹介していきます。

今回紹介するフィールドは、埼玉県秩父市と飯能市の境に位置する有間山とその隣の蕨山です。

峠のカタクリ、稜線のアカヤシオ。春の草花を見ながら明るい稜線歩きを楽しんできました。


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目次

今回の山歩きルート

今回は、名郷バス停を出発して、名栗川沿いに鳥首峠を目指し、有間山の稜線歩きを楽しんだ後、蕨山経由で出発地点まで戻ってくる周回ルートです。

名郷バス停までは、西武池袋線飯能駅から名郷行きバスに乗車して1時間弱。車の場合は名郷バス停の横に約10台程度の車を停められる有料駐車場があるのでここを利用するのが便利です。

訪問時期開始時刻終了時刻所要時間総距離数
2023年4月中旬7時20分14時31分7時間11分13.5km

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山歩き行程詳細

名栗川沿いの道路を登山口に向けて歩く

今回の山歩きの出発点である名郷バス停から登山口までは、一般道を約2.5km程歩きます。

道路のすぐ横には名栗川が流れています。釣り人の性格上、いい感じの落ち込みを見ると、魚がいるかどうかついつい覗いてしまうものです。写真ではわかりませんが、こちらの落ち込みにはヤマメらしき魚影が2、3匹確認できました。

話はそれますが、自分は釣りも山歩きもするのですが、不思議なことに同時に夢中になることはありません。釣りに夢中になる時期は山歩きは全くせず、逆に山歩きに夢中になる時期には釣りはやらなくなります。

これまでの傾向として、釣りに夢中になる時期と山歩きに夢中になる時期が、5年から10年程度の周期で交互にやってくるようです。

最近は山歩きに夢中になっていて、釣りにはめっきり行かなくなってしまいました。


名栗川の流れを確認しながらしばらく歩いていくと、大鳩園キャンプ場が見えてきます。今は静かで誰もいないですが、夏休みには子供たちで賑わうのでしょう。

途中、大きな岩盤が道路に覆いかぶさるようにせり出している場所を通ります。崩れる心配はないのでしょうが、ちょっとドキドキしながら下を通過します。

2.5kmほど歩いた先、石灰採石場の跡地のような場所の手前で道路が通行止めになっています。

通行止めのバリケードの脇に鳥首峠への登山口があります。ここから登っていきます。

登山口の手前に白岩集落跡についての説明板がありました。山歩きをしていると、結構な山の上でも民家を見かけることがありますが、昭和の時代まではこの奥にも集落があったんですね。

採石場跡地と白岩集落跡地を通ってカタクリの咲く鳥首峠へ

登山口からしばらくは、採石場跡地の脇に沿って歩いていきます。立ち入り禁止のフェンスの左側にはモノレールのレールらしきものがありました。ずっと奥まで続いていたようです。

その先、開けた場所に出ます。ここが先程の説明板に書かれていた白岩集落の跡地のようです。ここは、昔は畑だったんでしょうか、広々とした空き地が広がっています。

広場の手前と奥に民家が何軒かありますが、現在は人の気配の無い廃屋となっています。ただ広場脇に咲く桃か桜の花は当時の人々の生活の様子を表しているかのようです。

鳥首峠へは、廃屋の裏を通って行きます。

集落跡を過ぎると、何箇所かで斜面が崩れて道が狭くなっています。進む際には注意が必要です。

くさり場とまではいかないですが、段差のある大きな岩を超えて行きます。

傾斜のきつい斜面をジグザグに登っていき…

やがて鳥首峠に到着です。

鳥首峠、なんとなくいわれがありそうな名前です。気になったので、その由来を調べてみました。

諸説あるようですが、一般的には「山稜が鳥の形をしていて、峠の場所がちょうど鳥の首の位置にあたるから」とされています。これが由来とされることが多いようです。

どこから見たら鳥の形に見えるんでしょうか?謎です。

峠には小さな祠があり、周辺にはカタクリが群生していました。

咲いている花は僅かでしたが、いくつかは可憐な花を咲かせています。

カタクリは、森の中の人がめったに踏み込まないような場所に自生するものと勝手な思い込みがあったのですが、人通りの多い登山道のすぐ脇の岩がゴロゴロしているような硬そうな地面にも生えていることに驚きました。

写真ではわかりませんが、真ん中の人が歩く道のすぐ脇の岩がゴロゴロしているところはカタクリの葉っぱだらけでした。先にも後にもカタクリを確認できたのはこの場所だけです。なぜこの場所だけにカタクリが群生しているのかは謎です。

明るくて気持ちの良い稜線を歩く

鳥首峠を後にして、有間山に向かいます。すぐに鉄塔のある開けた場所に出ます。

ここからは、伊豆ヶ岳方面や子の山方面の素晴らしい景色を眺めることができます。左手に見えるのが伊豆ヶ岳で右手に見えるのが子の権現のある子の山ですね。きっと・・・。

採石場も見えます。あそこで採石した石灰を下の工場でダンプカーに積み込んで運搬していたんでしょうか?

稜線を目指して先に進んで行くと、目の前に急登が現れます。

木の根っこを手掛かりにして登って行けば、それほど苦労なく登ることができます。

距離にして100mくらいの急登を登りきると稜線に出ます。道は広くはありませんが、ここからは明るくて気持ちの良い稜線歩きです。

進行方向右手(西側)には、奥秩父と奥多摩の境界エリアに位置する大平山、天目山、蕎麦粒山などの山々の景色が広がっています。

こちらのパノラマで稜線からの眺めをご覧ください。

北西に目をやると、遠くに百名山両神山の姿が見えます。手前の谷は、秩父の浦山川の上流にあたるエリアです。以前、渓流釣りですぐ下の谷に入ったことがあります。秩父から回って行くとかなり奥地で距離があるのですが、その場所がすぐ下にあるというのは不思議な気持ちです。

小さなアップダウンを繰り返しながら稜線を進んで行きます。まずは、滝入ノ頭を通過。

目の前に見えるのは、しょうじくぼの頭。

さらに先に進むと、ヤシンタイノ頭に到着します。ところで、ヤシンタイノ頭のヤシンタイってどんな意味があるんでしょうね?すごく気になります。

そして、蕨山への分岐点となる有間山(橋小屋の頭)に到着です。

ここで、左側の蕨山方面には進まず、右側の有間山の最高地点であるタタラノ頭に向かって進みます。

アップダウンを繰り返しながら進むこと約20分・・・

有間山(タタラノ頭)に到着です。

ちょうど良い時間なのでここで昼食をとります。有間山の最高地点ですが、山頂は少し寂しい印象を受けます。

特にベンチがあるわけでもないので、適当な場所に座って食べることにします。

蕨山展望台で予想外の大混雑に遭遇

タタラノ頭からは、同じルートを通って有間山(橋小屋の頭)まで戻ってきます。

ここからは、蕨山に向けて一度下ります。

下りきった鞍部には四阿があり、ちょっとした広場のようなっています。ここは逆川乗越という場所で、すぐ横を有間ダムまで行ける林道が走っています。

向かいの山を登り返すと、蕨山山頂に到着です。標高は1,044m。

山頂と言っても、登山道の横にちょっとした丘があり、そこが蕨山最高地点とされています。正直なところ、あまり山頂という感じはしません。

蕨山の先の道には、落ち葉が堆積していてふかふかです。風や地形の影響でここに落ち葉が溜まるんでしょうか?

蕨山には、見晴らしの良い場所として展望台があるそうなので行ってみることに。

そして蕨山展望台に到着。先程の1,044mの山頂よりも低いですが、こちらの方が山頂らしい感じがします。

あいにく、ちょうどこのタイミングで20名ほどの団体さんと重なってしまい、展望台は満員状態でした。そのため、展望台からの眺めを確認することもせずに、山頂標識の写真を1枚だけ撮って、そそくさと展望台を後にしました。

アカヤシオの咲く急傾斜の尾根道をゴールに向けて歩く

山歩きもいよいよ終盤です。蕨山から名郷に向けて尾根道を下って行きます。

蕨山はアカヤシオの花が有名で、これを目当てに登る人も多いようです。

評判通り、登山道のあちこちでアカヤシオのピンク色の花を見ることができました。確かにこれを見られただけでも、蕨山に登った価値があると言えます。

途中、何度か急傾斜の道が出てきます。登山は上りより下りが危険と言います。かなり体力が消耗してきたので、ここは慎重に下って行きます。

結構、険しい岩場も出てきます。

途中、木々の間から向かいの山が見えました。この山は…子の山ですかね?

尾根道は、ここで終了。この分岐を右に下って行きます。

スギ・ヒノキの森を下って行きます。こういう風景良く見るな・・・。

新緑が日光の光を受けて輝いていました。現場で見ると幻想的だったんですが、写真にするといまいち伝わらないですね。写真撮影って難しいです。

下山口まで下りてきました。

あとは、林道を歩いていきます。

駐車場まで戻ってきました。お疲れ様でした。

最後に、駐車料金をちゃんと入れましょう。

山歩きを終えて

今回の山歩きの中で、特に良かったのが鳥首峠から有間山までの稜線歩き。春の日差しを浴びながら明るい稜線を気持ちよく歩けました。

稜線から見る景色も、奥秩父と奥多摩の境界エリアの奥深い山々を眺めることができ、期待していたよりも素晴らしい眺めに感激しました。

ぜひ皆さんも、このコースに挑戦して、山歩きの楽しさを実感してみてください。

それでは、また別の記事でお会いしましょう。


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