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梅の花の香りとともに|日の出山から御岳山への春の山歩き

定年を目前に早期退職し、現在はアウトドアアクティビティとソフトウェア開発に没頭する日々を過ごしている、自称ネイチャープログラマーのモリゾーです。

そんな私がこれまでに行ってきた山歩きについて、道中で撮影した写真を中心にその行程を紹介していきます。

今回紹介するフィールドは、東京都青梅市の日の出山~御岳山のエリア通称日の出アルプス

ようやく春の兆しが感じられるようになってきた3月上旬、今シーズン最初の山歩きに出かけてきました。

新たに画像ビューアーを導入!! 現地の雰囲気をより分かりやすくお伝えします。

本記事中で、こちらのロゴが点滅している画像は、クリックすると画像ビューアーが起動して、静止画像、パノラマ画像を閲覧できます。

すべての画像はマップと連動しているので、どの場所でどの方角を撮影した写真なのか確認ができ、あたかも現地に立って周りを見渡すような感覚で好きなところを見て回ることができます。

是非、このビューアーで山歩きの楽しさを実感してみてください。


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目次

日の出山、御岳山の魅力

今回の山歩きでは、日本の首都・東京都内にある日の出山と御岳山を訪れます。

日の出山は、標高902mであり、東京都青梅市に位置しています。標高は低めですが、奥多摩山域の最東端に位置しており、山頂からは関東平野を一望できます。都心からアクセスが良く、ハイキングにぴったりの山として人気があります。

御岳山は、同じく東京都青梅市に位置し、標高は929mです。高尾山に次いで東京都内で人気のある山のひとつであり、御岳神社がある山頂にはケーブルカーで登ることができます。山登りよりも観光目的で訪れる人が多く、特に秋には紅葉の名所として多くの人々が訪れます。

御岳山から日の出山までは、比較的アップダウンも少なく、程よい距離であり、ケーブルカーで御岳山の山頂まで行き、そこから日出山まで山歩きを楽しむハイカーも多いです。

この山歩きは、東京都心から日帰りで楽しめる手軽なアウトドアアクティビティの一つとして、多くの人々に親しまれています。


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今回の山歩きルート

山歩き時期開始時刻終了時刻所要時間総距離数
2023年3月上旬7時40分14時18分6時間30分13.0km
目的地・経由地(到着時刻/出発時刻)備考
スタート地点JR青梅線日向和田駅(7:40)
吉野梅郷登山口(8:10)~金比羅神社(8:50)~三室山(9:25)~要害山(9:50)~梅野木峠(10:18)~高峰山(10:35)~竜のヒゲ(10:55)
目的地①日の出山山頂(11:19/11:58)休憩40分・昼食
目的地②御岳山山頂(12:47/13:05)休憩15分
ゴール地点滝本駅バス停(14:18)

山歩き行程詳細

JR青梅線日向和田駅をスタートして春いっぱいの吉野梅郷梅の公園へ

JR青梅線日向和田駅をスタートして、多摩川に架かる神代橋を渡り、しばらく行くと吉野梅郷 梅の公園に到着します。

青梅市の名前の由来にもなっている梅の木ですが、園内には若い梅の木が目立ちます。これは数年前に公園内の梅の木がウイルスに感染したことによりすべての木が伐採され、その後新たに植樹されたためです。

それでも、訪れた3月上旬はちょうど梅まつり期間中であり、ご覧のようにきれいな梅の花を見ることができました。時間にゆとりがあれば、公園内をゆっくりと散策してみたいところですが、今回は山歩きがメインのため、梅の花を楽しみながらも先に進みます。

日の出山登山口から高台で青梅を見守る琴平神社へ

吉野梅郷梅の公園を過ぎてしばらく一般道を歩いていくと、目の前に琴平神社と書かれた鳥居が現れます。

ここからが本格的な山道です。山登りの出発点に鳥居があると、なんだか神聖な場所に足を踏み入れるような気がして、身が引き締まります。


坂道に足腰を慣らすためゆっくりとしたペースで登って行くと、40分くらいで琴平神社に到着します。

青梅市を一望できる見晴らしの良い高台に人々の暮らしを見守るかのようにひっそりと建つ琴平神社。

せっかくなので今日一日の行程の無事を祈願していきます。琴平神社の近くには、青梅市とさらにその先に広がる関東平野を一望できる展望スポットがあります。その眺めがこちら。

足元に見えるのが、先ほど通ってきた梅の公園、中央の小高い山の向こうに広がるのが青梅市の街並み。さらにその先に広がるのが関東平野です。

要害山で思いがけない戦争の歴史と絶景に出会う

琴平神社を出発して日の出山に向かう途中、道脇に1枚の看板が立っていました。

その看板には、昭和20年にこの場所に重爆撃機「飛龍」が墜落したことが書かれています。山の中で戦争の痕跡に出会うとは、予想外でした。


少し先に進むと、急に前方の視界が開けた場所に出ました。

しばらく進むと、急に前方の景色が広がりました。片側の山斜面だけが、木々がすっかり伐採されはげ山状態になっています。後で山の名前を確認したところ、地図には「要害山」と書かれていました。

視界を遮るものがない頂上からは、素晴らしい眺望が期待できそうです。そんなはやる気持ちを抑えつつ、坂を登り続けます。


そして、山頂からの景色がこちらです。

この広々とした景色を見てください。1,000メートルにも満たない低山なのに、こんなに開放的な眺めが見えるなんて思ってもみませんでした。ぜひ360度のパノラマでご覧ください。

左手の道を下った先には「梅野木峠」があり、中央に見える中継局のアンテナ塔の右奥には、今日の最終目的地である「御岳山」が少し見えます。まだまだ歩く距離は長いですが、楽しみながら進んでいきます。

迫りくる花粉との戦い:高峰山~竜のヒゲを歩く

高峰山と竜のヒゲを越え、最初の目的地である日の出山へ向かいますが、この区間はあまり見所がありません。

最初に通過する高峰山は周囲が木々に囲まれているため、展望は望めません。

途中、日の出アルプスと書かれた標識がありましたが、日の出アルプスの範囲はどこからどこまでなのでしょうか?

次に通過する竜のヒゲでは、風が強くなってきました。3月上旬ということで、花粉シーズンの真っ只中。写真ではうまく伝わりませんが、周囲がうっすらと黄色く霞んでいます。

間違いなく花粉でしょう。花粉症の薬を飲んできて良かったです。このシーズン、花粉症の方は対策を怠らずに。

石垣の要塞、日の出山山頂の開放感と広がる眺望

そして、今日の最初の目的地である日の出山山頂が見えてきました。

山頂の手前には、石垣で組まれた異様な壁があり、まるで戦国時代の山城のような威圧感があります。こんな所で上から攻められたらひとたまりもありません。このパノラマで迫りくるような石垣の壁をご覧ください。


この石段を登り切ったところが日の出山山頂。

そして、日の出山山頂からの眺望がこちらです。

天気は良かったものの、ちょっと霞がかかっていて、関東平野が一望できるとまではいきませんでした。 それでも、開放感溢れる景色は実に気持ちが良く、山頂には広々とした場所や休憩用のベンチもあるため、昼ご飯を食べるのに最適な場所と言えます。

神々の棲む領域へ:日の出山から御嶽神社を目指す

日の出山での食事を済ませた後、次の目的地である御岳山へ向かいます。急な坂を下り、目の前に東雲山荘が現れます。

後ろを振り返ると、整備された公衆トイレが見えます。人気の山だけあって、ありがたい限りです。


しばらく歩くと、御嶽神社の鳥居が現れます。

この鳥居をくぐる瞬間、神聖な領域に入るような気がして身が引き締まります。周囲の木々も、これまでに見たものとは違い、幹が太く、神々しい雰囲気を醸し出しています。


旅館や宿坊が立ち並ぶ路地を抜け、門前商店街を通過すると、御嶽神社の三之鳥居に到着します。日の出山からの距離は約50分です。

拝殿までの長い石段を登る必要がありますが、今シーズン初めての山歩きということで、足腰には一番きつい登りでした。

神々が宿る御嶽神社を参拝し、御岳山の頂上へ

長い石段を登り切り、ようやく御嶽神社の拝殿に到着しました。 周りは軽装な方が多い中、重そうなザックを背負いトレッキングポールを持って辛そうに登ってきた自分が少し浮いた気分になりましたが、お参りを済ませてほっと一息つきます。


さて、御岳山の山頂は御嶽神社の裏手に位置しています。見落としそうな場所に山頂標識が立っているので、注意が必要です。今回の目的は御岳山登山ですので、しっかりと山頂標識を写真に収めてきました。

御岳山の山歩きを終え、滝本駅への傾斜のきつい舗装道路を下る

この後は、御岳山の山頂から下山し、JR御嶽駅行きのバス停があるケーブルカーの滝本駅に向かいます。舗装された一般道を下っていくため、歩きやすい道ですが、坂道が結構きついので膝には注意が必要です。

6時間半に及ぶ長い山歩きの末、本日のゴール滝本駅に到着。距離にして13kmの山歩きでした。ここからはバスでJR青梅線の御嶽駅に向かいます。



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山歩きを終えて

今回の御岳山縦走は、シーズン最初の山歩きということで、体が鈍っていたせいか御岳山に着いたころには足腰が結構ガクガク状態でした。 しかし、良いトレーニングになったと思います。山歩きの本番シーズンに向けて、体力をつけておきたいところです。

日の出山から御岳山までの縦走は、自然の美しさや神聖な場所の雰囲気を堪能できる絶好のコースでした。特に日向和田駅からのコースは、梅の花が咲き誇る春におすすめのコースです。

ぜひ皆さんも、このコースに挑戦して、山歩きの楽しさを実感してみてください。

それでは、また別の記事でお会いしましょう。


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