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自称ネイチャープログラマーのモリゾーです。現在は、定年を目前に早期退職し、アウトドアアクティビティとソフトウェア開発に没頭する日々を過ごしています。
そんな私がこれまでに行ってきた山歩きについて、道中で撮影した写真を中心にその行程を紹介していきます。
今回紹介するフィールドは、東京都と山梨県の県境にある三頭山です。三頭山は大岳山、御前山とともに奥多摩三山と称されている名山です。山頂は、西峰、中央峰、東峰の3つのピークから構成されていて、三頭山の名前の由来ともなっています。
三頭山には、東京都では数少ないブナの原生林が残っている山としても知られています。東京都檜原村にあたる山麓一帯は檜原都民の森として管理され、ハイカーのみならず大勢の方達に親しまれています。
訪問時期は4月上旬、ブナの原生林に魅了されながらようやく若葉が芽吹いてきた春の三頭山の山歩きに出かけてきました。
三頭山への山歩きルートは、檜原村の檜原都民の森からスタートする周回ルートと奥多摩湖側から登り檜原都民の森に下るルートが代表的です。
今回、登山口まで車でアクセスする都合上、檜原都民の森の駐車場を出発点とする周回ルートを選びました。
三頭山山頂までは、最短コースで行けば3~4時間で行って戻ってこれますが、もう少し三頭山の山歩きを堪能したいので、登りは三頭大滝から南側のコースを登り大沢山を経由して三頭山にアクセスするルートを選択し、下りは鞘口峠から砥石山経由して下るルートを選びました。
訪問時期 | 開始時刻 | 終了時刻 | 所要時間 | 総距離数 |
---|---|---|---|---|
2023年4月上旬 | 8時00分 | 13時20分 | 5時間20分 | 8.5km |
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朝8時、檜原都民の森駐車場を出発しました。
しばらく歩くと、木造の大きな建物が見えてきます。ここは森林館と呼ばる檜原都民の森の拠点となる建物で、三頭山の森の様子や森に生息する動植物を紹介した展示コーナーや研修室、レストランなどがあります。
森林館からは大滝の路(森林セラピーロード)と呼ばれる道を歩いて進みます。路面にはウッドチップが敷かれていて、適度な弾力があり歩きやすい道になっています。この道は約1km先の三頭大滝まで続いており、山登りの本格的な装備をしていない方でも、自然の中で森林浴が楽しめる道です。
大滝の路の終点には、落差が30mほどの三頭大滝があります。
三頭大滝の絶好のビューポイントが、こちらの滝見橋。この橋の先は行き止まりになっており、三頭大滝を眺めるためだけに掛けられた贅沢な吊り橋です。
三頭大滝の先で、道は二手に分かれます。右手がブナの路で、三頭山まで最短で登れます。今回は左手の石山・深山の路を通り三頭山に登ることにします。
しばらくは三頭大滝の上流の沢沿いに歩いて、その先の急登を登って尾根道に出ます。
そして、到着したのが大沢山。南西方向の景色がとても素晴らしく、ベンチも置かれていて、絶好の休憩スポットになっています。
そして、ここからの眺めがこちら。目の前には富士山の壮大な景色が広がっています。
ここまで富士山がきれいに大きく見えるとは思っていなかったので、この雄大な富士山の眺めには感激しました。この場所から富士山までの間に視界を遮る山がないので、裾野の方まではっきりと見ることができます。
ムシカリ峠の避難小屋に到着です。ここで、先ほど分岐したブナの路と合流します。
この避難小屋にはトイレも併設されています。このように檜原都民の森のエリア内では、道や設備の管理が行き届いているため、非常に快適な山歩きが楽しめます。
ムシカリ峠の周辺には、ブナの原生林が広がっていて、まっすぐに伸びる白いブナの巨木を何本も見ることができます。
4月上旬のこの時期には、まだ若芽が出ておらず、天を仰ぎ見るとブナの木の枝の張り具合がよく分かります。
地面からまっすぐに伸びる白い幹は、数メートル先で数本に枝分かれし、枝先にかけてまるで雷の稲光のように分かれていく様子が見られます。自然の造形の美しさに思わず魅了されてしまいます。
三頭山の西峰に到着です。3つの頂の中で西峰の山頂が一番広くベンチなどもあり、休憩ポイントとしてはここがいちばん適しています。
山頂標識も立派です。でも、気になるのが三の文字が少しだけ左にズレているように見えるところ。土台の方に比べて先っぽの幅が細くなっているため、目の錯覚で左にズレて見えるのでしょうか?気になります。
さて、西峰の頂上からの景色はというと、もちろんここからも富士山が良く見えます。
一方、反対の北側からは、雲取山や鷹ノ巣山といった奥多摩の山々を眺めることができます。
三頭山西峰からの眺めをパノラマでご覧ください。
西峰を後にして中央峰へ。ここからは景色はほとんど望めません。
そして3つ目の東峰。山頂自体は狭く、景色は望めませんが、すぐ近くに展望台があります。
こちらが展望台です。正面には木がありますが、東側の展望が開けており、見晴らしは最高です。
こちらが、展望台からの眺めです。奥多摩三山の残りの2座を見渡すことができます。
特に目を引くのが、真ん中にそびえる大岳山です。大岳山の特徴である独特の形状は、どこから見ても一目でわかるような存在感があります。
そして、どっしりとした山容が特徴の御前山。どちらも奥多摩を代表する名山です。
8時に山歩きをスタートして、山頂に到着したのが10時30分頃。昼食にはちょっと早い到着だったので食べずに先に進みましたが、そろそろお腹が空いてきました。
ちょうどタイミングよく見晴らし小屋がありましたので、こちらでしばし休憩して昼食をとりました。このような休憩所や展望台がコース上に設置されているのは、三頭山の魅力の一つです。
見晴らし小屋は、結構広くベンチもあるので昼食にはもってこいの場所です。
昼食を終えて鞘口峠に向かって山を下って行くと、森の中から定期的に「コン、コン、コーン」という音が聞こえてきます。どうやらどこかでキツツキが木の幹を叩いている音のようです。
しかし、音は聞こえるのに、姿を見つけることができません。しばらく立ち止まって音のする方向をじっくりと探ります。
すると、いました。アカゲラです。木の幹の上の方をちょこちょこ動いて、くちばしで幹を叩く姿を確認できました。こちらがその写真です。黒と白のツートンカーラーと後頭部の赤い毛が特徴的です。
あっという間に鞘口峠に到着してしまいました。ここを右に下れば森林館はすぐです。時計を見るとまだ12時前なので少し回り道をしていきます。
栂の尾に到着。山と高原地図では、この辺りから奥多摩湖の展望が広がると書いてあったのですが、木々に遮られて奥多摩湖はまったく見えません。期待していたのですが、見られなくてちょっと残念です。
先に進むと、風張峠への分岐点に到着しました。この辺りは、すぐ近くを走る奥多摩周遊道路に近いこともあり、車やバイクのエンジン音があたりに響いていてちょっと気になります。
砥石山山頂に到着です。特に展望もないので写真を1枚とって戻ります。
途中木々の間から少しだけ奥多摩湖が見えました。枝が邪魔して全体像が見えません。残念です。
ここからは、急な斜面をジグザグに下山口まで一気に下って行きます。
森林館に戻ってきました。せっかくなので館内を見学していきます。
スタート地点まで戻ってきました。朝とは違い売店もオープンしていて結構にぎやかです。
今回のルートは、檜原都民の森の中を通るコースであり、山道も設備もしっかり整備されているため、初心者でも安心して登れる山でした。
手軽に登れる山でありながら、ブナの原生林や富士山の展望、野鳥観察など、見どころがたくさんあり、奥多摩の自然に魅了された楽しい山歩きでした。
ぜひ皆さんも、このコースに挑戦して、山歩きの楽しさを実感してみてください。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。