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秩父の新旧の魅力を堪能する山歩き|芝桜の丘から琴平丘陵を巡る

自称ネイチャープログラマーのモリゾーです。現在は、定年を目前に早期退職し、アウトドアアクティビティとソフトウェア開発に没頭する日々を過ごしています。

そんな私がこれまでに行ってきた山歩きについて、道中で撮影した写真を中心にその行程を紹介していきます。

今回紹介するフィールドは、埼玉県秩父市の芝桜の丘と琴平丘陵です。秩父市の芝桜の丘は関東有数の芝桜スポットであり、毎年40万株以上もの芝桜が咲き誇り、4月中旬から5月初めにかけては多くの観光客が訪れます。

また、芝桜の丘から出発する琴平丘陵は、武甲山の裾野に広がる丘陵地帯の尾根道を歩くコースであり、自然に囲まれた素晴らしい景色を楽しむことができます。

そんな芝桜の魅力に惹かれ、満開になる4月下旬、色鮮やかな芝桜の花を楽しむために山歩きに出かけてきました。


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目次

今回の山歩きルート

今回の山歩きルートは、岳人2023年4月号の特集「春山」に掲載されていた「埼玉県秩父市琴平丘陵」の記事を参考にして、ルートを選択しました。

芝桜の丘へ徒歩で行く場合、最寄り駅は西武秩父線の西武秩父駅か横瀬駅です。横瀬駅からは武甲山の裾野に広がる田園地帯と住宅地を抜けていく道なので、武甲山の景色と周辺に広がる自然をより身近に感じられるルートになっています。

芝桜の丘から先は、琴平丘陵ハイキングコースの案内に沿って歩いていくルートです。下山口は札所27番大渕寺で、ゴールは秩父鉄道の影森駅です。

ハイキングコースと名がついていますが、途中にはアップダウンのある山道を超えて行く箇所もあるため、山歩き用のシューズなどそれなりの装備は心がけた方が良いかと思います。

訪問時期開始時刻終了時刻所要時間総距離数
2023年4月下旬8時47分12時14分3時間27分7.8km

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山歩き行程詳細

横瀬駅から芝桜の丘へ、パステルカラーの景色を堪能

スタート地点の横瀬駅に到着です。芝桜の丘に行くには、線路の反対側に渡る必要があります。

こちらの地下道を通って線路の下をくぐります。その後、住宅地の路地を通り抜けることになりますが、案内板が至る所に立っているため、迷う心配はありません。

武甲山が見えました。山頂付近には雲がかかっています。この後、雲が晴れることを期待しましょう。

芝桜の丘に到着しました。武甲山を背景に、パステルカラーの絨毯のように敷き詰められた芝桜の花が美しく映えます。

ここには、約9種類の芝桜が40万株以上植えられているそうです。遠くから見ても美しいですが、近くで見てもきれいです。

それでは、芝桜の丘の全景をパノラマでご覧ください。

武甲山のセメント開発と山城の歴史を感じる尾根道を歩く

まるでパステルカラーの絨毯のような芝桜の眺めを堪能した後は、琴平丘陵に向けてスタートです。芝桜の丘を1歩出ると先ほどとは別世界の静かな雑木林が広がっています。

道端で咲く花の間をミツバチがせわしなく飛び回り密を集めいています。

トカゲも気持ちよさそうに日向ぼっこをしています。

自然との触れ合いを感じながら雑木林の間の道を歩いていきます。森の中のハイキングという言葉がぴったりのコースです。

道端の水たまりに「トウキョウサンショウウオを保護しています」の札が…⁉トウキョウサンショウウオが住んでいるということは、雨でできた水たまりではなく湧き水が溜まった小さな池なんでしょうか?最近ではほとんど見かけなくなったトウキョウサンショウウオ、貴重な自然を大事に保護していきたいですね。

武甲山の旧登山口に到着しました。

子供の頃、一度だけ武甲山に登ったことがあります。確かこの登山道を登ったはずなんですが、記憶が断片的ではっきりと覚えていません。

文字がかすれていて読みにくいですが、このルートは裏山道と呼ばれていたんですね。登山道が廃止され、武甲山の姿も昔とだいぶ変わってしまってとても残念です。

近くにある山の神の社。謂れについては確認できませんでした。

ここから登り坂が始まり、山道らしくなってきます。

登り切ったところに三角点があります。標高が398m。

さらに先に進むと、大山神社が現れます。

由来については、こちらの石板に書かれていました。この社もセメント開発の影響を受け、この場所に移転してきたそうです。

「べっとく岩」という変わった名前が付けられた岩があります。この名前の由来については詳しく分かりませんでした。

長者屋敷に到着です。

長者屋敷は少し開けた場所に四阿があり、休憩スポットになっています。長者屋敷という名前からして、昔は長者のお屋敷があったのでしょうか?気になったので調べてみると、戦国時代にはこの場所に根岸城という山城があったとのことでした。確かに四方を崖に囲まれていて、山城だったと言われると納得できます。

立ちはだかる大岩を超えて、秩父修験道と岩井堂を巡る

長者屋敷を後にしてしばらく尾根道を進むと、いきなり目の前に大きな岩が立ちはだかります。階段があるので、それを登って行くと…

そこには、「秩父修験道」と書かれた建物が。確かに修行するにはもってこいの場所です。先ほどの階段は、こちらの写真の左手奥の場所に続いています。

この説明板によると、「この修験堂は、正面の神仏に祈念をこめ、外側の危険な廊下を一廻り、中央の十二支の輪を一回動かし、十二回回廊をまわって元のえとが出て一回の行の目安としたものです」と書かれています。ここではこのような修行が行われていたんですね。現在でも行われているかどうかは分かりませんが、とても興味深いです。

修験道を出てすぐ、眼下に札所26番の岩井堂の屋根が見えてきます。ここを下りて行きます。

岩井堂の裏には、お堂に覆いかぶさるかのように岩盤が迫っており、人が手彫りした穴だと思われる石窟にたくさんの石仏が置かれていました。

岩井堂を下から見ると、お堂が建てられている場所がすごい場所であることが分かります。左側の大岩も、先ほどの修験道のあった場所を含めて巨大な1枚岩でできているのでしょうね。

近くに案内図があります。それを見ると、左下に「琴平神社」と書かれています。琴平丘陵に来たのだから、肝心な琴平神社を見ておかなきゃと思い、案内図に従って岩井堂の横を進んで行きます。

この案内図だとすぐそばに琴平神社がありそうな感じがしたのですが、なかなか琴平神社が見えてきません。実際には山を下りた先にあるようで、一度下ってまた登るのも嫌なので途中まで行って引き返してきました。


ちょっと迷走しましたが、気を取り直して先に進みます。この先、くさり場とまではいきませんが、ちょっとした崖を超えて行くルートになっています。

その先に護国大観音像の看板があります。ここを右に曲がって観音様を見に行きます。

観音様に見送られながらゴール地点の影森駅へ

こちらが、観音様です。結構大きな観音様が立っているので驚きました。

観音様の前からは、秩父市街が一望できます。

秩父駅前からミューズパークにつながる秩父公園橋も確認できました。

遠くには両神山の山並みがかすかに見えます。

この場所からの景色をパノラマでご覧ください。

観音様の足元をよく見ると1匹のカエルがのぞいています。もちろん置物です。


観音様を後にして、影森駅へ向かいます。途中、山道にひっそりと咲くタチスボスミレの花を写真に収めながら下山していきます。

下山口はというと、札所27番の裏手になります。

札所27番に到着です。

記念に27番の門の前から写真を1枚。ファインダーを覗いて気がついたのですが、門の上の木の枝がちょうど切れていてそこから先程の観音様が見えるではないですか。偶然なのか意図的に枝を払ったのか分かりませんが、観音様にお見送りをしてもらっているようでありがたい気持ちになりました。

観音様がこちらを見守ってくれているみたいです。


影森駅へ向かう途中、武甲山が良く見えます。この角度から見るとほんとにピラミッドのようです。昔はこんな山容ではなかったんですが…。

影森駅に到着です。ちょうど1分前に電車が出た後でした。時刻表を見ると次の電車は1時間後のようです。ホームで武甲山を見ながらゆっくり待つことにします。

山歩きを終えて

今回の山歩きルートは、新しい秩父の魅力である芝桜の丘のパステルカラーの鮮やかさと、武甲山や札所など昔ながらの秩父の魅力の両方をじっくりと堪能できるルートでした。

歩く前は、ハイキングコースという名前から軽く見ていたところもありましたが、スギやヒノキの間をジグザグに登って行く坂道や、ちょっとした岩場を越えるような場所があったりと、想像以上にアクティブで満足度の高い山歩きでした。

ぜひ皆さんも、このコースに挑戦して、山歩きの楽しさを実感してみてください。

それでは、また別の記事でお会いしましょう。


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