モリゾーです。定年を数年後にひかえたシニア予備軍です。
昨年ファミリーキャンプを卒業し、今はソロで気ままに釣り、キャンプ、登山などを楽しんでいます。
今回フォーカスをあてるのは湖での手漕ぎボート釣り、対象魚は当然トラウトです。
「今まで湖での釣りは陸っぱりが中心だったけど、たまにはボートによる釣りもやってみたい。」
そう考えている方の中には、
- ボート釣りは初めてなのでどんな道具や装備を準備すればよいのかわからない
- 釣りの当日、ボートを出船させるまでにやることってどんなことがあるのかな
といったわからないことが多くて、あと1歩を踏み出せない方も中にはいるのではないでしょうか。
ボート釣りを何回もやっている方には当たり前のことでも、初めての方はわからないことが多く二の足を踏む理由となっています。
そこで今回は菅沼での手漕ぎボート釣りについて、ボート釣りが初めてのひと向けに必要な装備や当日の出船手順などを解説します。
目次
菅沼での釣りについて
今回のフィールドは群馬県の菅沼です。
菅沼がどこにあるかご存じない方もいるかと思いますので、まずは場所の確認をしておきましょう。
菅沼は、群馬県と栃木県の県境にそびえる日光白根山(標高2,578m)の北側に位置し、日光白根山の噴火で流れ出た溶岩により川がせき止められてできた堰止湖で、周囲が7.2km、最大深度が75mの湖です。
沼という名前がついていますが、一般的にイメージされるような浅くて透明度の低い沼ではなく本州一の透明度を誇る立派な湖です。
こちらの地図で場所をご確認ください。


地図で見ると分かるように、菅沼は3つの湖が細い水路で連結されたような形をしています。
それぞれの湖はキャンプ場側から清水沼、弁天沼、北岐沼の名前があり、これら3つの湖を総称して菅沼と呼んでいます。
菅沼での釣りはボートのみ、しかも1日限定30艘
菅沼の3つの湖のうち釣りができるのは清水沼、弁天沼の2つだけで、3つの湖の中で一番大きな北岐沼は、釣り禁止になっています。
どちらもボートによる釣りだけで、陸からの釣り(陸っぱり)は許可されていません。
しかもボートは1日30艘までで事前予約制となっています。
ボートの持ち込みなども禁止です。
例年6月から10月まで釣りが可能ですが、解禁期間中でも平日など日によっては釣りができない日もあります。
このように解禁中でも釣りが可能な日が限定されているため、魚へ与えるプレッシャーは他も湖に比べたら少なく、より自然に近い状態なのかもしれません。
ボート釣りに必要な道具を無料で借りられる
ボート釣りでは、万が一ボートから落水した場合に備えてライフジャケットの着用が必要になりますが、菅沼では無料で借りられるライフジャケットが用意されているので自分で持って行かなくても釣りが可能です。
またボート釣りでは、釣りをしている最中に風でボートが流されないように、アンカーと呼ばれるおもりを沈めてボートを固定する必要があります。
菅沼のボートは全てアンカーが装備されています。
アンカーが装備されていないボートでは自分で持って行く必要がありますが、ボート釣り初心者ではアンカーとしてどの程度のものを用意すればいいかわからないので、あらかじめボートにアンカーが装備されているのはすごく助かります。
その他にランディングネットも柄の長いものを借りられます。
このように菅沼ではボート釣りに必要な道具を無料で借りられるので、ボート釣りが初めての初心者に特におすすめしたい場所です。
スポンサーリンク
ボート釣りに最低限必要な道具・装備
湖でのボート釣りは、極めようと思えばいくらでも本格的な道具があります。
ここでは普段陸っぱりで釣りをしている人が、手漕ぎボートの釣りをはじめるにあたって最低限何を用意すればよいかまとめてみました。
必要な道具
通常のタックル
細かいことを言えばいろいろとあるんでしょうが、とりあえず普段使っているロッド、リールなどで問題ありません。


タックルケース
ルアー、ラインなどの道具や食べ物、ドリンクなどを入れておけるケースやバッグであれば、なんでも構いません。

海釣りと違って波しぶきで濡れるわけではないので、道具を入れられるものであればなんでもOKです

ランディングネット
普段使うランディングネットで問題ありませんが、できれば柄の長いランディングネットの方が魚を取り込む際に格段に楽です。

アンカー
ボートが流されないように湖底に落として固定させる重しです。
とくに風が吹いている日は簡単にボートが流されてしまうのでアンカーが必要になります。
貸しボートによっては装備されている場合もありますが、装備されていない場合は自分で持って行く必要があるので、事前の確認が必要です。

服装など装備
ライフジャケット
ボートから落水した時のためにライフジャケット着用は必須です。
ライフジャケットには最初から浮力のある非膨張式ライフジャケット、小型のガスボンベによって膨らませる自動・手動膨張式ライフジャケットがあります。
さらに身につけ方によって、ベスト型と腰に巻くベルト型に分かれます。


長靴
陸っぱりの場合は、腰まで水に浸かるためウェーダーを身につけていますが、ボート釣りでは出船するときに膝下が水に浸かる程度なので、ウェーダーは必要なく膝くらいまである長靴で十分です。
防寒着
陸っぱりもそうですが、湖は比較的標高の高い場所にあるので、春や秋では寒さ対策として1枚余計に着ていくくらいが丁度良いです。
特に風がある場合は寒さが倍増するので風を通さない上着は必須です。

その他
あとは、帽子、偏光グラスなど普段陸っぱりで使用しているものと同じです。
ウェーダーやフィッシングベストは特に必要ありません。


菅沼での釣り開始までの手順
ボート釣りが初めての方は事前の予約や当日の受け付けから出船して釣りを開始するまでどうすればよいのかわからないので心配ですよね。
そこで、初めてのひとでも分かりやすいように手順を解説します。
キャンプ場にボート釣りを予約

菅沼の釣りが解禁になるのは、6月の下旬から10月下旬までの約4カ月間と短いです。
しかも期間中いつでも解禁されているわけではなく、基本的に土曜・日曜・祝日と水曜日が解禁日となっていて、9月と10月は金曜日も解禁日に設定されています。
毎年その年の解禁日の情報は、3月頃に菅沼キャンプ村のホームページで公開されます。
釣りは、ボートのみで陸からの釣り(陸っぱり)はできません。
ボートは1日30艘までとなっていて、事前予約制となっています。
予約は5月1日からFAXでの受け付けが開始、応募多数の日は抽選となり結果が6月1日以降にFAXで送られてきます。
シーズンが始まってからは、電話でも予約を受け付けてくれます。
詳細については、菅沼キャンプ村のホームページでご確認ください。
7:30になったらキャンプ場管理事務所で釣りの受け付けを済ませる
リヤカーに荷物を積んでボート発着所へ移動
必要に応じてライフジャケット、ランディングネットを借りる
出船は7:45から
スポンサーリンク
菅沼のポイント

続いてフィールドの紹介です。
菅沼をポイントをいくつが挙げるとすると、こちらの6エリアが主なポイントになります。
- 清水沼の国道下
- キャンプ場奥のインレット
- 清水沼、弁天沼のくびれ
- 弁天沼奥のワンド
- 弁天沼、北岐沼のくびれ
- 清水沼奥のワンド
では、順番に解説していきます。
①清水沼の国道下






岸沿いにキャストして岸から2~3mのところでヒットしました
それほどサイズは良くありませんが嬉しい1匹です
②キャンプ場奥のインレット


この沢の名前はあおい沢と呼ぶのでしょうか
ヒメマスの産卵河川でヒメマスやニジマスが遡上するそうです
このインレット周辺は菅沼でも一番のポイントで釣り人が集中する場所でもあります



しばらくこの辺りを回遊して湖の方へ戻って行きました
③清水沼、弁天沼のくびれ


水深も浅く渇水時期は干上がってしまい行き来ができなくなるそうです
当然魚もこのくびれを行き来するわけなので魚が集まる格好のポイントとなっています

④弁天沼奥のワンド


⑤弁天沼、北岐沼のくびれ


なお、このくびれから先の北岐沼は禁漁区域に設定されているため釣りはできません

⑥清水沼奥のワンド


私が訪問した時は朝一でフライマンがこの場所で1匹あげていました
料金・レギュレーション
レギュレーション
☆ルアー&フライのみのボート釣り(持ち込み禁止)になります。
えさ釣りや岸からの釣りは出来ません、ボートは30艘だけなので
要予約、混雑時は乗合になる事もあります。
☆オールキャッチ&リリース
決して魚体に触らないでリリースをお願い致します。写真を撮るときは
専用の籠の中で撮影してください。
☆フックはシングルフック、バーブレスだけ使用願います。
返しの有るフックを持って来た方はペンチをお貸ししますので、
返しをつぶしてください。
☆釣り時間は午前8時より午後5時です。(受付7時30分~、出船7時45分~)
ボートの帰り時間を計算して釣りを終了してください。
☆釣り区域
菅沼は3つの沼から成り立っていますが、釣り場は清水沼、
弁天沼の手前の2つだけです。
☆入漁料&ボート代(完全予約制30艘)
☆大物のあたりが多いのでティペットは3X以上をお勧めします。
入漁料は一人 2,200円 ボート代一艘 3,850円(消費税改正後は変更になります)
※御予約は5月1日よりFAXにて、住所、電話、FAX番号、 人数などを明記の上お願いします。応募多数日は抽選となります。締切5月30日以降当選者はFAXにてご連絡いたします。抽選後空日は随時受付いたします。
FAX(無い場合はハガキ)にて予約承りのご返事を差し上げます。菅沼キャンプ村 TEL・FAX 0278-58-2958
出典:釣り情報 | 菅沼キャンプ村
https://www.sugenuma.com/fishing
アクセス
アクセス方法
関越自動車道沼田ICより、国道120号で約1時間10分所在地
〒378-0414 群馬県利根郡片品村大字東小川4655−17
まとめ
- 菅沼は、群馬県と栃木県の県境にそびえる日光白根山(標高2,578m)の北側に位置し、日光白根山の噴火で流れ出た溶岩により川がせき止められてできた堰止湖で、周囲が7.2km、最大深度が75mの湖
- 菅沼は、清水沼、弁天沼、北岐沼の3つの湖に分かれていて、釣りができるのは清水沼、弁天沼の2つだけで、3つの湖の中で一番大きな北岐沼は、釣り禁止
- ボートによる釣りだけで、陸からの釣り(陸っぱり)は禁止
しかもボートは1日30艘までの事前予約制 - 菅沼ではボート釣りに必要な道具を無料で借りられるので、ボート釣りが初めての初心者におすすめの場所
ライフジャケット、柄の長いランディングネットを無料で借りられる
すべてのボートにアンカーが標準装備 - 菅沼をポイントをいくつが挙げるとすると、こちらの6エリアが主なポイントとして挙げられる
①清水沼の国道下
②キャンプ場奥のインレット
③清水沼、弁天沼のくびれ
④弁天沼奥のワンド
⑤弁天沼、北岐沼のくびれ
⑥清水沼奥のワンド
以上で菅沼でのボート釣りの紹介は終わりですが、皆さんの役に立ったでしょうか?
是非皆さんも菅沼を訪問して、ボート釣りにチャレンジしてみてください。
それではまた別の記事でお会いしましょう。