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奥多摩三山と富士山を望む|鷹ノ巣山の春山歩き!

自称ネイチャープログラマーのモリゾーです。現在は、定年を目前に早期退職し、アウトドアアクティビティとソフトウェア開発に没頭する日々を過ごしています。

そんな私がこれまでに行ってきた山歩きについて、道中で撮影した写真を中心にその行程を紹介していきます。

今回紹介するフィールドは、東京都奥多摩町の鷹ノ巣山。4月下旬に奥多摩三山と富士山の絶景を見るために、鷹ノ巣山まで山歩きに出かけてきました。


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目次

鷹ノ巣山の魅力

今回の山歩きでは、東京都西多摩郡奥多摩町にある鷹ノ巣山を訪れます。

鷹ノ巣山の標高は1736m。

鷹ノ巣山の頂上からは、目の前に三頭山、御前山、大岳山の奥多摩三山の絶景が望めます。

加えて、遠くには富士山や南アルプスの壮大な山々を一望でき、心が奪われる美しい景色が広がります。

雲取山から奥多摩駅方面に向かう石尾根と呼ばれる稜線歩きもまた魅力的です。

明るい稜線にはブナの巨木や四季折々の草花が咲き誇り、登山者の心を魅了します。


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今回の山歩きルート

鷹ノ巣山へのルートは、いくつかありますが、今回は水根駐車場をスタートして水根沢添いに鷹ノ巣山を目指します。

帰りは、石尾根を通り六ツ石山経由で奥多摩三大急登のひとつと言われる高低差700m近くの急登を下り、水根駐車場まで戻ってきます。

訪問時期開始時刻終了時刻所要時間総距離数
2023年4月下旬6時24分14時59分8時間31分16.6km
目的地・経由地(到着時刻/出発時刻)
スタート地点水根駐車場(06:24)
~ ワサビ田(07:48) ~ 榧の木尾根-水根分岐(09:26) ~ 石尾根縦走路・倉戸山分岐(09:53)~
目的地①鷹ノ巣山(10:29/11:00)
~ 水根山(11:25) ~ 石尾根城山(11:58) ~ カラ沢ノ頭(12:06) ~ 将門馬場(12:22) ~ 六ツ石山分岐(12:49)~
目的地②六ツ石山(12:53/13:01)
~ 長尾ノ頭(13:16) ~ トオノクボ(13:26) ~ 風の神土(13:55)~
ゴール地点水根駐車場(14:59)

山歩き行程詳細

本日の山歩きは水根駐車場からスタート

本日の山歩きの出発点は、水根駐車場です。

水根駐車場は青梅街道に隣接していて、無料でしかも多くの車が駐車可能なのでとても便利です。

今回のコースには途中にトイレがないため、出発前に駐車場内の簡易トイレでしっかりと用を済ませておきます。

インターネットの情報によると、ここの駐車場のトイレはあまりきれいでないと評判でしたが、実際に利用してみると、思いのほか清潔で驚きました。

最近建て替えられたようですね。

水根沢の水音をBGMに杉林の中の登山道を進む

登山道入口に向かって舗装道路を歩いていると、ネコがモグラを追いかけているところに遭遇。

ネコはモグラを捕まえる寸前でしたが、 こちらに気づいてモグラを追うのをやめて逃げて行き、 遠くからこちらの様子を窺っています。

モグラは危うい状況を乗り越え一命を取り留めましたが、ネコにしてみれば邪魔が入っていい迷惑だったでしょう。

じゃますんなよとばかりにこちらをガン見してます。

ネコには申し訳ないことをしたと思いつつ、先に進みます。


すぐ先で道が二手に分かれています。

どう見ても右手の道は民家の入口なので、迷うことなく左手の道へ進みます。

少し歩いてスマホの地図を確認したところ、どうやら道が違うらしいことに気がついて、先ほどの分岐点まで戻り右手の民家の方へ進みます。

この道で良いのかと不安になりながらも、民家の裏手までやって来ると、鷹ノ巣山への標識が現れ、ほっと胸をなで下ろしました。

ここが鷹ノ巣山への登山口です。

ここを登って行くと、ようやく登山道らしくなってきました。

この辺りは竹林や畑が広がっており、土を掘り起こしたような跡があったりして、イノシシが出そうな雰囲気なので少し警戒しながら進んでいきます。


途中、登山道が崩落している箇所があり、迂回して先に進みます。

しばらくは、山腹に真っすぐに生える杉の森の中を進んで行きます。

左側の崖の遥か下には、水根沢が流れており、その水音がBGMのように響いています。

途中、何度かこのような木の橋を渡って行きます。

がっしりと作られているので、揺れたりはしませんが、長い橋を渡るときにはちょっと緊張します。

往路の難所:水根沢から六ツ石山分岐までの急登

水根沢の流れに別れを告げると、いよいよ本格的な上り坂の始まりです。

斜面の傾斜は急ですが、ジグザグに登って行くつづら折りの坂道になっていて、道も歩きやすいので、等高線の間隔から想像するよりもかなり楽に登ることができます。

それでも、この坂道を登るには相応の体力が必要です。

息が上がらないように、一歩ずつしっかりと脚に体重を乗せながら、ゆっくりと登っていきます。

途中には休憩所があり、ここでしばらく休憩です。

行動食は、ローソンの「くるみとココナッツのキャラメリゼ 素焼きアーモンド入り」「黒糖ナッツ&ナッツ」「メープル香るミックスナッツ」のナッツ系お菓子をミックスしたもの。

ボトルは、POKETLE(ポケトル)のポケトル クリアというボトルを使っています。

1回の山歩きで必要な分だけの行動食を入れることができて、サイズもコンパクトでサコッシュやポケットに入れることができるのでとても気に入っています。

ドリンクは、ポカリスエットの粉末を溶かしたもの。

ボトルは、ナルゲンのOTFボトルです。

飲み口がしっかりとフタでカバーできて、片手でワンプッシュで開けられるため、とても気に入っています。


しばらく休憩をしたのち、坂道の続きを頑張って登って行きます。

相変わらず、坂道は続きます。

試練の急登から解放され、明るい尾根道へ

急登もようやく終わり、榧ノ木山尾根に到着しました。

水根沢からここまでは、針葉樹が主体の薄暗い山道でしたが、ここからは広葉樹が立ち並ぶ明るい尾根道にガラッと変わります。

この写真を見ても、稜線を境に左右の植生が異なっているのが一目瞭然です。

明るい尾根道には、ブナなどの広葉樹の巨木が点在しています。

一方で足元にはアカフタチツボスミレといった小さくてかわいい草花が咲いています。

気のせいか、野鳥のさえずりも明るく元気に聞こえます。


尾根道をしばらく進むと、六ツ石山への分岐に到着します。

正面に見える山が水根山ですが、ここはピークを踏まずに左へ巻いていきます。

この区間も日当たりが良くとても心地よい道です。

歩きながら自然の中にいることを満喫できます。

ただ、まっすぐ進んでしまうと鷹ノ巣山を巻いて七ツ石山方面に行ってしまうので、次の分岐で右に曲がります。

すぐ上に水根山と鷹ノ巣山を結ぶ石尾根の稜線が並行して続いているのでその道に合流します。

見どころ満載の石尾根の稜線を歩き、鷹ノ巣山山頂へ

鷹ノ巣山に向かう稜線も、春一杯の季節感が漂って気持ちが良いです。

稜線沿いの木々は、まだ葉っぱが出る前の状態です。

この木は、葉芽が膨らんできているので、あと少しで葉が出そうです。

この木は、若い葉が出始めていました。

数週間後には、この周辺も新緑で覆われるでしょうね。


稜線沿いには、様々な野草が生えています。

写真を見て野草の名前を調べたのですが、正確な名前が分からず、誤りがあるかもしれません。

そして稜線で多く見かけたのがコレ。

このフキに似た草は、後で調べたところマルバダケブキという名前らしいです。


この稜線からは、富士山を見ることができます。

また、正面には鷹ノ巣山の山頂が見え、遥か遠くには雪をまとった南アルプスの山々も見えます。

景色や樹木、草花、野鳥など見所がたくさんあり、登山者を飽きさせない素晴らしい稜線です。

では、この稜線からの眺めをパノラマでご覧ください。


さて、いよいよ鷹ノ巣山山頂に向けて最後の登りです。

山頂標識の先端が見えてきました。もうすぐです。

鷹ノ巣山、標高1736mに登頂しました。

鷹ノ巣山山頂から見渡す壮大な絶景

では、鷹ノ巣山山頂からの素晴らしい眺めをお楽しみください。

まず、何といっても圧倒的な存在感を放つ富士山の眺めは絶品です。

目の前には三頭山のどっしりとした山容が迫ります。

3週間前に登った檜原村側からの雰囲気とは異なり、奥多摩側から見ると裾野の広がるどっしりとした山容に圧倒されます。

そして、左手には御前山、その隣には大岳山が見えます。

大岳山は、その特徴的な山形から、どこから見ても大岳山とわかる親しみのある山です。

どれも奥多摩三山を名乗るだけあって、素晴らしい山容を誇っています。

大岳山のさらに左側、御岳山の向こうには、都心の街並みも見ることができます。

この素晴らしい絶景を、パノラマ画像でご覧ください。

ブナの巨木に魅了されながら開放的な石尾根を歩く

鷹ノ巣山山頂で、少し早めの昼食を取った後、六ツ石山へ向けて出発です。

六ツ石山へ向かうには、来た道を倉戸山分岐まで戻り、奥多摩駅まで続く石尾根と呼ばれる稜線を歩いていきます。


途中、木々の梢で囀る野鳥を発見。またとないシャッターチャンスを逃しません。


倉戸山分岐まで戻ってきました。ここはまっすぐ進み、水根山を経由して六ツ石山へ向かいます。


水根山に到着です。


水根山から六ツ石山の区間にも、多くのブナの巨木を見ることができます。

どれも枝ぶりが見事で、写真を撮らずにはいられません。

このブナの木も、魅力的な枝ぶりをしています。


将門馬場を通過。この稜線はアップダウンが少なく、ピークがあっても通過という感じです。


そして、六ツ石山分岐に到着。ここからまっすぐ進むと奥多摩駅方面、右に戻ると六ツ石山に向かえます。

六ツ石山手前の坂を登り、今日の2つ目の目的地である六ツ石山に到着です。

六ツ石山山頂は、広々としていますが周りを木に囲まれているため、眺望はあまり望めません。

しかし、きれいな桜が出迎えてくれました。

ここで、しばらく休憩しいよいよ下山です。

復路の難所:奥多摩三大急登をひたすら下る

さあ、この山歩きもいよいよ終盤に近づきました。

ここからは、ゴールの水根駐車場を目指して、ひたすら下ります。


六ツ石山から少し歩いたところから、所沢方面の景色を見ることができました。

ちょっと霞んでいますが、写真右端の枝と枝の間に見えるのが狭山湖ですね。

その位置関係からすると、ちょうど写真中央辺りが入間の茶畑で、その先に入間市、そして所沢市の街並みが広がっています。

ということは、所沢辺りからも六ツ石山が見えるということですね。


さらに進むと、尾根の小高い場所にアカヤシオの花が咲いていました。ピンク色の花が心を和ませますね。


棒ノ木尾根を通過した後、いよいよ下りの始まりです。

坂を下って行くと現れるトオノクボの分岐。この場所の標高がおよそ1290m。ここから620mまで一気に急降下です。

奥多摩三大急登のひとつと言われている水根~六ツ石山の急登の始まりです。

急登と言っても下りなので、と高をくくっていましたが、大間違いでした。

ここに至るまで10キロ以上歩いてきたわけで、疲労が溜まっている状態での下りは膝への負担がかなり大きいはずです。

事実、終わりの見えない下り坂は相当こたえました。

途中、傾斜がゆるくなった場所に小さな祠があります。ここで下りの中間地点くらいです。


そしてようやく、産土神社まで下りてきました。

それにしてもふり仮名がないと産土を「うぶすな」と読めませんよね。

産土神社を過ぎたら、下山口まであと少しです。


奥多摩湖が見えてきました。正直、奥多摩湖が見えたときはうれしかったです。

やっと下山口に到着しました。

もう膝がガクガクです。

下りが登りよりもきついとは思いませんでした。

下りてきた道を振り返ってみると、民家の入口ですね。とても登山口とは思えません。

あとは、奥多摩湖を見ながら、舗装道路を水根駐車場に向かって歩いていきます。

そして、ゴールの水根駐車場に戻ってきました。


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山歩きを終えて

今回の山歩きは、所要時間が8時間37分、距離にして16.6kmでした。

鷹ノ巣山山頂からの眺望は、まさに圧巻の一言。目の前に広がる絶景は、心を奪われる美しさ。

さらに、鷹ノ巣山から六ツ石山までの石尾根の稜線も素晴らしく、登山者の心を魅了する山道でした。

この稜線を歩きながら、周囲の自然に触れる贅沢な時間を過ごすことができたと思います。

また今回、奥多摩三大急登と呼ばれる水根-六ツ石山の急登を下るルートを選択しましたが、往路の水根沢から登る急登に比べ、下りとは言え体力的にはるかにきついものでした。

下山後は、膝がガクガク状態。間違っても水根-六ツ石山の急登を登りたくはないなと強く思ったしだいです。

ぜひ皆さんも、このコースに挑戦して、山歩きの楽しさを実感してみてください。

それでは、また別の記事でお会いしましょう。


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