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こんにちは、ネイチャープログラマーのモリゾーです。定年を目前に早期退職し、アウトドアアクティビティとソフトウェア開発に没頭しています。このブログでは、これまでに行ってきた山歩きについて、道中で撮影した写真を中心にその行程を紹介していきます。
今回は、埼玉県飯能市にあるユガテから顔振峠、八徳の一本桜までの山歩きを紹介します。ユガテは、山の中に突然現れるような集落で、春にはたくさんの花が咲き、まるで桃源郷のような雰囲気の山里です。顔振峠は、飯能市と越生町の境にある峠で、標高は500m。峠からは、奥武蔵の山々を一望することができ、休日には多くのハイカーで賑わいます。八徳の一本桜は、山間の集落の中に突然現れる孤高の一本桜で、奥武蔵の山並みを背景に咲き誇る桜の花は一見の価値があります。
この山歩きは、自然に囲まれた素晴らしい景色を楽しむことができるコースです。奥武蔵の山々に花が咲き始める3月下旬、春爛漫の山里から峠道を抜け、孤高の一本桜を訪ねる山歩きに行ってきました。
今回の山歩きでは、八徳の一本桜の写真を撮ることを目的としました。当日の天気予報によると、午前中は曇りで、11時ごろから晴れ間が出るとのこと。八徳の一本桜に行くか、先にユガテを回ってから行くか迷いましたが、少しでも晴れ間があるときに八徳の一本桜の撮影を行いたいと思い、先にユガテを回ってから八徳の一本桜に行くルートを選びました。
スタートは、西武鉄道の東吾野駅。まずはユガテを目指します。ユガテからは、茶之岳山、蟹穴山、大沢山、越上山、諏訪神社を経由して顔振峠に着きます。顔振峠からは、一般道を歩いて八徳の一本桜を目指します。八徳の一本桜で撮影を終えた後は、高山不動の参道に合流し、ゴールの吾野駅まで歩きます。
今回の山歩きの行程は、約15kmで、所要時間は6時間30分です。登山初心者でも比較的歩きやすいルートとなっています。また、途中には展望台や茶屋などもあり、休憩や食事にも最適です。
訪問時期 | 開始時刻 | 終了時刻 | 所要時間 | 総距離数 |
---|---|---|---|---|
2023年3月下旬 | 7時11分 | 13時44分 | 6時間32分 | 15.5km |
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西武鉄道の東吾野駅に到着しました。天気は、予報通りの曇り空。この後晴れることを期待して、山歩きスタートです。
国道299号線を渡り、吾那神社への階段を登って境内へ。
ユガテへの登山道は、本殿の横にある鳥居のある社の横にあります。ここから裏山に入っていきます。
途中、手書きのイラスト案内板が設置されています。とても分かりやすく、親しみがある案内板です。ちなみにこの地区の名前「虎秀」は、「とらひで」ではなく「こしゅう」と読むそうです。
しばらく行くと、雨乞塚と書かれた立派な標識があります。雨乞塚には寄る予定はなかったのですが、標識の立派さに誘われて寄り道することに。
雨乞塚に到着しました。しかし、周りには何もありません。確かに盛り上がった土地なので塚と言えなくはないですが…。少しがっかりです。
気を取り直して先に進むと、男坂と女坂の分岐点に到着しました。男坂と聞くと、何だか険しい岩場を登るようなイメージがありますが、それほどでもありませんでした。
山道を歩いていると、突然開けた場所に出ました。
そうです、ここがユガテです。山奥にある秘境の集落です。
周りには赤やピンクの花が咲き乱れ、まるで桃源郷のようです。残念ながら天気は曇り空ですが、晴れていればもっと素晴らしい景色だったでしょう。
それでは、ユガテの全景をパノラマでご覧ください。
ユガテの雰囲気に後ろ髪を引かれながらも、次の目的地に向かいます。
ユガテから顔振峠までは、いくつかのピークを越えて行きます。ピークと言っても高低差はあまりなく、比較的歩きやすい道です。唯一、コースから外れて越上山山頂まで登るとなると、手前の急登が少し大変ですが、山頂からの眺望は抜群です。越上山山頂からの眺望を期待して、まずは越上山を目指して歩いていきます。
途中、日が差してきました。木漏れ日がうれしいです。時計を見ると10時過ぎ。最近の天気予報は結構当たります。
越上山の手前は、今日のルートの中の一番の難所です。急登を登った先には、日高方面の眺望が広がっていました。
しかし、少し曇っていて景色が白く霞んでいます。
越上山の山頂には、道の上に大きな岩が横たわっています。岩の左右は切り立った崖になっているので、通過するには岩の上を超えていくしかありません。気をつけて超えて行きます。
越上山山頂に到着です。ですが、山頂はご覧のように森の中に位置しているため、眺望はありません。山頂手前から景色が見れたので良しとします。
越上山を後にして歩いていくと、すぐに諏訪神社に到着です。諏訪神社には公衆トイレがあります。長い山歩きの途中にこのような公衆トイレがあるのはとても助かります。
こちらが諏訪神社です。しっかりとお参りしていきました。
顔振峠の近くまで来ました。道沿いに桜やつつじなど色とりどりの花が咲いていてとてもきれいです。
また、ここから見る山里の景色が素晴らしい。思わず「うわーすごい!」と声を上げてしまいました。その風景をこちらのパノラマ写真をご覧ください。
つつじの赤紫の色も鮮やかで、目が痛くなるほどです。
山の濃い緑とその中に点在するピンク色の山桜の花、竹林の明るい緑、つつじの赤紫など、色のコントラストが美しく、とても癒されます。春の日差しの中で、時間を忘れていつまでもずっとこの景色を見ていたい、そんな気持ちにさせてくれる場所です。
顔振峠に到着しました。
ここからは、奥武蔵の山々を見渡すことができます。
顔振峠から先は、ずっと奥武蔵グリーンラインを歩いていきます。これが、結構疲れます。
これから目指す八徳の一本桜は、杉傘峠の手前の分岐を南に下った先にある山間の集落、八徳集落にあります。一本桜までは、カーブを描きながら南斜面を下って行く坂道になっていて、この時季道路わきには色とりどりの花が咲き乱れています。そんな草花を楽しみながら八徳の一本桜へ向かって行きます。
八徳の一本桜に到着しました。あいにく曇り空でしたが、奥武蔵の山々をバックに、桜が優雅に咲いていました。
八徳の一本桜を後にし、ゴールの吾野駅に向かいます。道路脇の八徳谷を覗くと、ヤマメの姿を確認できました。小さいながらもパーマークが確認できます。また、この辺りにはホタルが生息しているようです。川の水がきれいな証拠ですね。
この辺りまで来ると民家も多く、道路脇には美しい草花が植えられています。
石地蔵に着きました。左に進むと高山不動に行くことができます。
渓流のせせらぎを聞きながら、民家の庭先の花々を眺め、吾野駅に到着しました。
今回訪れたユガテは、まさしく桃源郷のような場所でした。山と花々が調和して織りなす美しい景色は、息を呑むほどでした。
最も印象に残ったのは、顔振峠から奥武蔵の山里を見渡した風景です。空、山、木、花の色が調和して織りなす美しい景色は、眺めているだけでとても心が癒されました。
そして、今回の山歩きの目的であった八徳の一本桜は、思い描いていた通り山の中にぽつんと立つ孤高の一本桜で、思わず見とれてしまいました。
秋の紅葉シーズンの山歩きも良いですが、山歩きに最適な季節は春です。ぜひ山に足を運んで、春の自然を満喫してください。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。