モリゾーです。定年を数年後にひかえたシニア予備軍です。
子供のころからアウトドアが好きで、日ごろから釣り、キャンプ、登山、マラソンなどを趣味として楽しんでいます。
そんな私のこだわりのキャンプ道具類を紹介する「こだわりキャンプ道具ファイル」の第3回目です。
今回はテントとタープを小川張り方式で設営するためのセッティングテープを紹介します。
この記事では、ソロキャンプ で小川張りを試したいと考えている方に、小川張り用セッティングテープの選択肢と実際に私が購入して使用した結果を紹介します。
この記事が、皆さんキャンプライフの参考になれば幸いです。
目次
小川張りマイフォトギャラリー

BS日テレ「極上!三ッ星キャンプ」2020年11月4日放送の「こだわりキャンパーのスタイル自撮り!」の中で小川張りの資料画像としてこちらの写真が採用されました。





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皆さん小川張りってご存知ですか?
そもそも小川張りの語源は?
小川張りというテントとタープのレイアウトの仕方を誰がいつから言い始めたのかは分かりませんが、キャンプをする方であればこの言葉を聞いたことのあるひとは多いのではないでしょうか。
この小川張りの「小川」は、テントの製造メーカーである小川テントに由来しています。
今回この記事を書くにあたり、改めて「小川張り」なる言葉をググってみました。
小川張りとは、「Ogawa システムタープヘキサDXに付属のセッティングテープを使った張り方」からきているとのこと。
そして驚いたのが、小川テントという会社が既に存在しておらず、Ogawaブランドは小川キャンパルからさらにキャンパルジャパンに引き継がれているという事実でした。
小川テントといえば、キャンプ業界の老舗メーカーで、ロッジ型のテントで有名というイメージを持っていたのですが、現在社名に小川が入っていないんですね。
小川張りにトライしたきっかけ
この小川張り、以前からカッコいい張り方だなと気になっていましたが、なかなか実行までの一歩が踏み出せずという状況でした。
今回トライする気になったのは、先日発売されたスノーピークのヘキサイーズを見て、これカッコいいじゃんと思ったのがきっかけです。
いつものように物欲がふつふつと湧いてきて、ヘキサイーズについてネットでいろいろと調べました。
調べているうちに、これって要するにヘキサタープを使った小川張りだよねということに、はたと気がついて、自分もスノーピークのヘキサタープを持っているので同じようにできるのではという結論に達したのです。
早速、小川張りをするために必要なタープの延長テープをネットで調査開始。
延長テープ自体そんなに難しいものではないので、自作されている方も結構いるようです。
タープの延長テープとして数社から販売されていますので、まずはこれらの商品を紹介します。
ネットで調べた小川張り用延長テープの候補
①メロウストア セッティングテープ 小川張り専用セッティングテープ
株式会社メロウシステムが販売している、メロウストア セッティングテープ 小川張り専用セッティングテープです。
メロウストアのセッティングテープには、4.0、5.0、6.0の3種類ありまして、それぞれの仕様は、以下のようになっています。
セッティングテープ4.0
テープの長さ | 2m〜4m |
---|---|
テープの幅 | 30mm |
テープの厚さ | 1.2mm |
テープの色 | ブラック/ホワイト/ワイン/OD/ブラウン/ダークブラウン/ベージュ/レッドの8種類 |
その他特徴 | ・テープの両端はDカン仕様 ・タープとの連結用にカラビナ付属 |
金具の最大使用荷重 | ・Dカン 40kgf ・カラビナ 50~90kgf |
セッティングテープ5.0
テープの長さ | 2.5m〜5m |
---|---|
テープの幅 | 30mm |
テープの厚さ | 1.7mm |
テープの色 | ブラック/ホワイト/ワイン/OD/ブラウン/ダークブラウン/ベージュ/レッドの8種類 |
その他特徴 | ・テープの両端はDカン仕様 ・タープとの連結用にカラビナ付属 ・LEDランタンなどを取り付けられるリング付き |
金具の最大使用荷重 | ・Dカン 40kgf ・カラビナ 50~90kgf |
セッティングテープ6.0
テープの長さ | 3m〜6m |
---|---|
テープの幅 | 30mm |
テープの厚さ | 1.7mm |
テープの色 | ブラック/ホワイト/ワイン/OD/ブラウン/ダークブラウン/ベージュ/レッドの8種類 |
その他特徴 | ・テープの両端は三角プレート仕様 ・タープとの連結用にカラビナ付属 ・LEDランタンなどを取り付けられるリング付き |
金具の最大使用荷重 | ・Dカン 40kgf ・カラビナ 50~90kgf |
②小川張りセッティングテープ
janneさんが手作りで販売しているセッティングテープです。
さすがに手作りされているということだけあって、品質はすごく良さそうです。
こちらは、標準仕様、スペシャル仕様、アスタリスクスペシャル仕様の3種類あります。
参考 小川張りセッティングテープjanne1736標準仕様
テープの長さ | 約400cm(約200~400cmで使用可) |
---|---|
テープの厚さ | 1.2mm |
テープの色 | エンジ |
金具の厚さ | 4mm |
その他特徴 | ・テープの両端はDカン仕様 ・タープとの連結用にカラビナ付属 ・縫込み 2箇所3往復 |
スペシャル仕様
テープの長さ | 約400cm(約200~400cmで使用可) |
---|---|
テープの厚さ | 1.7mm |
テープの色 | エンジ |
金具の厚さ | 5mm |
その他特徴 | ・テープの両端はDカン仕様 ・タープとの連結用にカラビナ付属 ・縫込み 3箇所3往復 ・標準仕様との違いはテープの厚さ、 金具の厚さ、製法など耐荷重が異なる |
アスタリスクスペシャル仕様
テープの長さ | 約400cm(約200~400cmで使用可) |
---|---|
テープの厚さ | 1.7mm |
テープの色 | ダークブラウン/レッドステッチ |
金具の厚さ | 5mm |
その他特徴 | ・テープの両端は三角プレート仕様 ・タープとの連結用にカラビナ付属 ・縫込み 3箇所3往復 ・LEDランタンなどを取り付けられるリング付き ・スノーピークのテントとタープの組み合わせで使用することを前提とした限定仕様 |
③キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) タープ 延長ベルト UA-4519
おなじみキャプテンスタッグが販売しているセッティングテープです。
こちらは、長さの調節はテープに取り付けられている6個のグロメットによって長さを調節する仕様になっています。
OgawaのシステムタープヘキサDXに付属のセッティングテープに近いイメージです。
テープの長さ | 2.9m |
---|---|
テープの厚さ | 1.7mm |
テープの色 | エンジ |
その他特徴 | ・テープには等間隔にグロメットが 6個装備されていてポールの先端を 差し込む位置によってテープの長さを調整する ・タープとの連結用にカラビナ付属 ・元祖であるOgawaのシステムタープ ヘキサDXに付属のセッティングテープに 近いイメージ |
④Coleman コールマン エクステンションウェビングキット
最後はコールマンの製品です。
テープの長さが7mと長めになっています。
テープの長さ | 約7m |
---|---|
テープの幅 | 30mm |
テープの厚さ | 1.7mm |
テープの色 | |
その他特徴 | ・テープの両端はDカン仕様 ・タープとの連結用にカラビナ付属 |
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実際にキャンプに行って設営してみました
今回購入したのは、こちらの「メロウストア セッティングテープ4.0 小川張り」です。

設営するタープはスノーピークのHDタープ"シールド"ヘキサPro. S、テントはモンベルクロノスドーム2型になります。
私自身、小川張りで設営するのは初めてです。
まず、テントを先に張るかタープを先に張るか悩みました。
正解は分かりませんが、サイト内のどの位置にタープを張りたいかを先に決める必要があるだろうと思い、今回はタープから先に張ることにしてみました。
①タープを地面に広げ、大まかな設営場所を決めます

写真では分かりづらいですが、左側が間口が狭く、右側が広くなっています。
設営する際は、間口の狭い方をテント側にします。
今回は左側にテントを設営するので、間口の狭い方を左側にしています。
②タープの三角プレートとセッティングテープを付属のカラビナで連結します

③セッティングテープの長さを調節します。

今回設営するモンベルクロノスドーム2型は、前後の幅があまりないのでテープの長さはとりあえず1mくらいにしてみました。
④テープを伸ばした状態で地面に置き、ポールを立てるだいたいの位置決めをします。

⑤ポールでタープを立ち上げます。

クロノスドーム2型の高さがそれほど高くないのでテント側はポールを2本つないで140cmにしています。
反対側は出入りがしやすいようにポールを3本つないで210cmにしています。
⑥左右のウイングの四隅をロープで張ればタープの設営完了です。

ひとりでタープを張るコツ
- ポールを立てる位置から左右斜め45度の前方にペグを仮打ちします
- ポールのロープの長さを調節して、ポールの先端にロープを掛けるとともに仮打ちしたペグにロープを引っかけてポールが自立するようにロープの長さを調整します
- 反対側も同様にポールを立てる位置から左右斜め45度の前方にペグを仮打ちします
- ポールの先端にロープを掛け、仮打ちしたペグにロープを引っかけてポールが自立するように長さを調整します
- 仮打ちしたペグが抜けないように本格的に打ち込みます
- ロープの長さを調整してテンションを掛け、左右のウイングを張れば設営完了です

⑦次にテントを設営します。

さらにフライシートをかぶせて四隅を止めたら、テントを微妙に移動させながら設営場所を調整します。


⑧最後にテントをペグで固定して完成です。


自分で言うのもなんですが、想像していた以上にカッコよく張ることができました。(自画自賛)
しかも小川張りが初めてだったのに失敗なく簡単に張ることができました。
なんといっても、スノーピークのHDタープ"シールド"ヘキサPro. Sはシルエットが美しいですよね。
今回セッティングテープを1mくらいの長さにしたのでテープの余りがかなり出てしまいました。
クロノスドーム2型のような前後に幅のないテントの場合、2m~3mくらいの長さのセッティングテープで十分かもしれません。
クロノスドーム2型についてはこちらの記事で紹介していますので是非ご覧ください。

補足説明(2020年8月14日追記)
この記事で紹介した設営例で使用しているタープ「スノーピーク HDタープ"シールド"ヘキサPro. S」は既に販売を終了しています。
現在スノーピークからは、「スノーピーク ヘキサ Pro.air S」が同じタイプのタープとして販売されています。
参考までにサイズを比較してみました。
スノーピーク HDタープ"シールド"ヘキサPro. S | スノーピーク ヘキサ Pro.air S | ||
タープ本体のサイズ | ポール間の長さ | 360cm | 350cm |
横幅 | 430cm | 380cm |
なお、スノーピーク ヘキサ Pro.air Sには、ポール、ペグ、ハンマーは含まれていないので別途購入が必要です。
ポールでおすすめするのは、スノーピークのウイングポール。
スノーピークのウイングポールには、70cmの長さのものと60cmの長さの2種類あり、これらを組み合わせることによっていろいろな高さにアレンジできます。
この記事で紹介した設営例では、テント側はウイングポール140cm(70cmポール2本つなぎ)にして、反対の出口側は出入りがしやすいようにウイングポール210cm(70cmポール3本つなぎ)にしています。
つまり、このような構成になっています。
70cm 上段 |
70cm 中段 |
70cm 下段 |
合計 高さ |
||
テント側 | ウィングポール140 | 1本 | × | 1本 | 140cm |
出口側 | ウィングポール210 | 1本 | 1本 | 1本 | 210cm |
私が使用しているテント(クロノスドーム2型)は、設営時の高さが105cmとなっていて、ポールの高さ140cmでほぼぴったりの高さでした。
その代わりタープの天井が低くなるので、否応なくロースタイルとなってしまいます。
もう少し高さのあるテントを使用していたり、タープの天井を高めにしたい場合は、ウイングポール70cmと60cmをうまく組み合わせて自分の小川張りスタイルに最適な高さを探してください。
まとめ
- 小川張りでレイアウトすることによって、今までテントとタープが分離していたものが一体化し、テントの前面に広い前室スペースを作り出すことができました
- メロウストア セッティングテープ4.0 小川張りを使うことによって簡単にしかもかっこよく小川張りで設営することができます
- 小川張りを試したい方は、メロウストア セッティングテープ4.0 小川張りをおすすめします
以上で小川張りに必要なセッティングテープの紹介は終わりですが、皆さんの役に立ったでしょうか?
是非皆さんもセッティングテープを使って小川張りにチャレンジしてみてください。